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アダメッロ山に挑む

カモニカ渓谷に通うようになって早14年。この地域の象徴ともいえる標高3539mのアダメッロ山は、地元の大型スーパーの名前にもなってるくらい、地元の人にとってはなじみのある山であり、また、なかなか手ごわい山でもある。何度この山の名前を聞いたことだろう・・・
いつか私も登ってみたい・・・

私が所属する地元の山岳会(CAI)が今年の夏はアダメッロ横断を企画したのだ!
8月22日、午後3時。マルガ・カルデーア(標高1584m)に車を置き、歩き始める。気温が20度以上ある。暑い!
アーヴィオ湖・べネデット湖を見ながら何度も行ったことのあるガリバルディー小屋を目指す。アイゼン、着替え、水筒・・・簡単だと思っていた道のりがリュックの重さで思いのほか、辛い・・・暑さのせいもあるのだろう。
3時間ほどで今夜の宿泊先であるガリバルディー小屋に到着。小屋は超満杯!暑さとリュックで汗びしょびしょなのに、有料のシャワーのお湯が出ないのにはめげた・・・熱いシャワーが浴びたいよ~~。
20人の大部屋に入れられる。なんか、牛舎に詰め込まれたみたいだ。
明日は4時起床なのに、私たちの夕食が始まったのは8時半過ぎ。意気消沈してしまいそう・・・
まわりの寝息や物音で一睡もできずに朝を迎えた。
身支度をし質素な朝ご飯をすませ、5時半山小屋の前に集合。総勢35名。大所帯だ!標高2548mもあるのに、気温が10度もある!
山小屋の前にあるヴェネローコロダムの横を通り、ブリーツィオ峠(3149m)を目指す。出発した時はまだ暗くて、おでこにフロントライトをつけていたのだが、だんだん夜が明け始める。
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目指すアダメッロ山の山頂に日が当たり始める。3549メートル! あそこまで辿り着かなければ!!!

雪渓を渡り終え、峠の下に到着。ここで、数人ずつのグループに分かれ、ザイルで結びあう。私は山岳ガイドのリーノと一緒だ。彼は今まで2回、私を3500m級の山頂に連れて行ってくれた頼もしい奴!この峠は落石で有名なのだけど、今年新たに鉄の足場をつけ、安全度が増したので、楽々通貨。
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山小屋を出て2時間後に峠に着く。

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目の前に真っ白なアダメッロ氷河が延々と広がる! なんという美しさ! なんて雄大なんだろう!! 正面のクレスタ・クローチェ山頂に設置された第一次世界大戦で使われた大砲が見える。右手には今から私たちが通過しなければならないコルノ・ビアンカ山が控えている。
ここからは、一面の氷河である。せっかくここまで登ったのに、登山ルートは少し下りになる。気温が高いので、氷河は凍っておらず、アイゼン無しで前進。氷河が溶けていて、歩いていると、時々ズボッとはまったり、少し滑ったり・・・
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コルノ・ビアンコ(標高3300m)の真下にたどり着く。ここからが難関だった! 50度前後の急傾斜の氷河の上に積もった10センチほどの新雪は、足を置くとズルッと滑り落ちる。脇にある大きな岩も不安定なので、絶対つかまるなっとリーノが上から叫ぶ。新雪の下は凍った氷河でアイゼンを付けてないから、滑り落ちるしかない。ザイルだけが頼りである・・・滑り落ちたら上から引っ張ってくれるだろう、と。
幸い体重の軽い私は、必要以上の恐怖を感じることもなく、尾根に登りきった。スリルがあって、面白かった。
私の後に続く我伴侶は、体重もあるから怖かったようで、尾根に登り着いた時には、真っ青で声も無し・・・冷や汗をかいている。いくらザイルがあるとはいえ、万が一皆を巻き込んで滑り落ちたら、という恐怖感にかられたんだそうである。
それに比べ、簡単にザイルを信じちゃう私の単純さ!

苦労して登り着いたコルノ・ビアンコからの眺めがまた素晴らしい。有名な氷河ピアン・ディ・ネーヴェが私たちの前に待ち受けていた。ピアン・ディ・ネーヴェ:雪の平野と言う意味だがまさにその名の通り。
山小屋を出発して早4時間。ここから急な石場を下り(せっかく登ったのに~~~!)、その後氷河を登りつめる・・・が目指すアダメッロの山頂は遠い。そしてこの暑さ!
半袖になりたくても、リーノが、絶対手袋外すな! 半袖になるな!と警告する。この暑さ、この日差しで氷河を一日半袖で歩いたら、翌日高熱に襲われる危険性大なんだそうな。 
氷河は雄大だけど、早く山頂に着きたいよ~~ 疲れたよ~~~!
地球温暖化のせいで、山頂真下は氷河が後退し、岩場になっている。ここをよじ登り、ついに山頂到着。
歩き始めて6時間。
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今朝後にしたガリバルディー小屋も遠くに見える。ミラノのドウオーモの頂上に立つ聖母マリアも見える、という話だが、少しもやがかかっていて見れず。
あまりの居心地の良さに、持参した昼食をほおばり写真を撮り合い、1時間も山頂にいた。

今回はアダメッロ横断である。来た道とは反対側のプルデンツィーニ小屋(2235m)を目指さなければいけない。ピアン・ディ・ネーヴェ氷河を横切って行く。歩いても歩いても、一面の銀世界。
疲れた・・・
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サラルノ峠までは、また上り・・・ここからプルデンツィーニ小屋までは、岩場の下り道。持ってきた水も飲みほし、暑さのせいで喉がからからで、皆雪を溶かして飲んでいる。私も川の水を飲む。ああ、早くプルデンツィーニ小屋に着きたい。山頂を下り始めて4時間後、やっと小屋に到着。井戸の水をごくごく飲む私を見て、小屋の娘が何処から下りてきたの?と聞く。
この小屋から迎えのマイクロバスが来る標高1435mのファブレッツァの村まで、まだ歩かなきゃいけないのである。
    もう歩きたくないよ~~~
重い身体を引きづりながら2時間歩く。絶対来週、モンテ・ローザなんかに行かない! 皆、気違いだあ~~~!

朝山小屋を出発してから13時間半後に、迎えのバスに到着。夕方7時。
ちなみに私たちのグループの30代のカップルはばてて、夜9時過ぎに戻って来たそうな・・・

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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2010/09/25(土) 23:32:24|
  2. イタリアの山
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

実は家の主人、山男なのです。前の記事で、コメントどうしようか、、、、と思っていたのですが、こんなに山がお好きなのなら、、、。このあたりもよく知っているようです。私は主人と知り会ってからちょこちょこいっているだけですが、、、。私たちがよく行くのは、ドロミテ、ミズリーナ近辺です。主人は最近はアルペンスキーが主ですが、、、。私もへたなスキーですが、ころびながらくっついていってます。モンテローザの事話したら、”Brava Brava"って言ってました。「モンテビアンコ連れてくって行ってて連れてってくれない」と話すと、普段トレーニングしてなきゃいける場所じゃないって、、、。トレーニングの賜物ですね。これからもよろしくお願いします!!
  1. 2010/09/28(火) 04:04:23 |
  2. URL |
  3. parma akemi #-
  4. [ 編集]

Parma Akemiさ~~ん!
お返事遅くなってごめんなさい・・・
いえいえ、Akemiさんのブログを見て、私は知っていました・・・山夫婦だってことを!
コルチナ、いいですよね・・・遠い+ランチが高すぎる+リフトが古すぎる、が玉に傷だけど、やっぱりコルチナはコルチナです!
ミズリナ湖は、夏も冬もいいですよね!
モンテビアンコ・・・私も行ってみたいけど、やっぱり相当鍛えて、そして天候に恵まれないと、辛そうです・・・
こちらこそ、これからもよろしくお願いします!!!
  1. 2010/10/03(日) 05:49:14 |
  2. URL |
  3. 管理人 #-
  4. [ 編集]

初めまして、マルケ州フェルモのCAI所属の飯田亮介といいます。とは言え、残念ながらCAIの活動には滅多に参加せず、独り歩きが多いのですが。
アルプスはさすがに高いですね!行って見たくなりました。僕の通っている山域シビッリーニは最高峰でも2400とちょっとです。のんびりした山ですが、よろしければいつか僕が時々バイトしているAltino(http://altino1080.blogspot.com/)の山小屋に泊まりがけで遊びに来てください。
  1. 2010/11/05(金) 01:24:46 |
  2. URL |
  3. 亮介 #-
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亮介様

コメントありがとうございます!
マルケ州、食べ物が美味しいし景色もトスカーナに劣らない美しさ!羨ましいです!
私もCAIのメンバーと登山するのは年に2回ほど、後は伴侶と歩いています。
山小屋のブログ、亮介さんのブログ、斜め読みしました。マルケに住んでらして翻訳者として頑張ってらっしゃる・・・すごいですね! 努力家でいらっしゃるのがわかります。
そして、かわいいさゆりちゃんの写真も見ました。
あ、私も神奈川出身です!!
これからもよろしくお願いします。
  1. 2010/11/05(金) 06:40:08 |
  2. URL |
  3. 管理人 #-
  4. [ 編集]

ブログご訪問ありがとうございます。努力家、と言われると赤面の至りです。不器用でのんびりなので、何ごとも時間ばかりかかっています。
神奈川ご出身ですか、これはまた。
またお邪魔させてもらいます。RSSを購読開始しました。
  1. 2010/11/05(金) 07:36:01 |
  2. URL |
  3. 亮介 #-
  4. [ 編集]

亮介様

ありがとうございます。
もうアルプスは雪が積もっていますが、来年ぜひいらしてくださいね!!!
  1. 2010/11/07(日) 08:40:50 |
  2. URL |
  3. 管理人 #-
  4. [ 編集]

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