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アマローネ DOCG

ヴェローナで作られる赤ワイン、アマローネ。
正式名称は、アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ。
ブルネッロやバローロとも肩を並べることができる、フルボディーでどっしりしたワインの代表として知られるが、ついにDOC(原産地統制呼称)からDOCG(原産地統制保証呼称)に格上げが決まった。生産者たちがこの日を夢見ること、15年以上。長い道のりだった・・・2010年のビンテージからDOCGになる。

生産者たちにとって、DOCがDOCGになるということは、大変意義のあることである。それが証拠に、ヴェローナで行われた試飲会“アマローネ・ビンテージ2006”で手にしたプレスキットの資料に“4つのG”という説明があった:Grande(この偉業を成し遂げた偉大な)のG、Gravoso(長い道のりを耐えてきた)のG、ついにDOCのあとにくっつけることができるようになったG(ギャランティー)、Grazie(協力を惜しまなかった関係者への感謝)のG。

DSC04460.jpg

アマローネとして商品化するには、収穫した年の11月から計算して少なくとも2年熟成しなければいけない。
アマローネには、Classico、Valpantena、Riservaというタイプも存在する。
Classicoは、一番古くからこのアマローネを生産していた5つの地域:ネグラール、マラーノ、フマーネ、サンタンブロージョ、サン・ピエトロ・イン・カリアーノ村のブドウで作ったもの、Valpantenaは前述のClassico地域の東にあたるパンテーナ渓谷のブドウから作ったもの、Riservaとある場合は、最低でも4年の熟成を経たもの。

DSC04465.jpg

ブドウ品種や、製造方法が複雑なアマローネ。DOCGとして認定されて、公布された国の規定書に目を通してみた。
ブドウの品種はCorvina(コルヴィーナ)が最低45%から95%。Corvinone(コルヴィノーネ)を代わりに50%まで使ってもいい。Rondinella(ロンディネッラ)は5%から30%。その他に最高で25%まで、他の黒ブドウを使うことが認められている。以前は必ずと言ってよいほど使っていたMolinara(モリナーラ)は “他の黒ブドウ”の中の一種類になってしまった・・・Molinaraは色素が少ないので魅力に欠けるらしい。反面、CorvinaやCorvinoneは色素が多ぃ上、糖分も高く、タンニンの多い、しっかりしたワインになる可能性を含んだブドウである。
でもなんと言っても、アマローネの特徴は、収穫したブドウを乾燥させることから生まれる。
収穫したブドウを3か月ほど乾燥させることにより、水分が減り糖分が高くなる。その後、圧搾するわけだが、圧搾できるのは12月1日以降と義務付けられている。糖分が高いブドウから作ったワインだから、アルコール度数も当然高くなる。アルコール度数は最低14%なければいけない。
濃縮した赤、重々しい味わいの中にも、まろやかさなタンニンがあり、早飲みにも向いているのは、ブドウを乾燥させたからでこそのメリットである。

私が訪れた試飲会はビンテージ2006、ということは、ブドウの収穫年が2006年であることを意味する。協会に加盟している66社が参加。すでに商品化されているものもあったが、大半はまだ樽で熟成、あるいはボトルで精製している、いわゆる早出しのアマローネであったにもかかわらず、今飲んでも悪くない・・・という印象を与えるほどの飲み心地の良さを持ち合わせていた。
生産者の一人が私にDOCGの格上げに長い年月を要した秘密を教えてくれた・・・
Classicoと呼ばれる地域で古くからアマローネを作っている生産者たちは、アマローネの生産可能地域が拡大されたことに否定的であった。だから自分たちのアマローネはDOCGに格上げしたいけど、一緒にあの新米たちのアマローネもDOCGになってしまうなんて・・・と。
今アマローネを作っている新しい世代の生産者たちの中には、もうこのような古い考えを持つ人は少なくなり、ついに内部の意見が統一して、DOCGになれた、と。
100%これが真相かどうかわからないが、今回試飲したうちのいくつかの生産者は、“うちはClassico地域のアマローネ”と言いながら、誇らしげにワインをサービスしてくれた。
必ずしも、とは言い切れないが、一般的には新しい地域(ソアーヴェ村寄り)のIllasi、Tregnago、Mezzane di sotto村のアマローネの方が、色が濃く、ミネラルがしっかりして早飲みタイプが多い気がした。
大半がアルコール度数が16%前後あるにもかかわらず、それを感じさせないのは、そのまろやかさ、優しいタンニン、ミネラル、スパイシー等々、いろいろな成分がうまくバランスを取りあってるからだろう。

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この魅力あふれるアマローネに一番合う料理:フィレンツエ風の赤身のステーキ、ジビエ、熟成したチーズ・・・冬、今日みたいに寒い日、暖房の横で一番お気に入りの本を片手にじっくり飲むのも悪くない。



テーマ:ワイン - ジャンル:グルメ

  1. 2010/02/05(金) 04:23:52|
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  4. | コメント:2
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  1. 2010/02/13(土) 03:04:41 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

Re: はじめまして

コメントありがとうございます。
もうすぐ、イタリアに来て、4分の一世紀ですね!
あの頃はPCもなかったし、イタリア語もチンプンカンプン(!)だったので、この世で何が起きてたのか、よくわかりませんでした・・・私にとって空白の時代でした。
便利になったものの、反面怖さもあります。
私たちが年とって、モウロクした時、PCを通して何かされたら、どうしよう???と。
まあ、今現在を楽しむのが大事かもしれません。
どうぞこれからもよろしくお願いします。
  1. 2010/02/17(水) 22:48:15 |
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  3. bellafelice #-
  4. [ 編集]

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