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チンクエ・テッレ

世界遺産で有名なチンクエ・テッレで造られるシャッケトラというデザートワインをご存知ですか?主要ブドウ品種はボスコ。少なくとも一部は乾燥させたブドウを使用することが義務付けられています。なかなか入手困難な貴重なシャッケトラを3種類テイスティングするチャンスに恵まれました。

今から15年ほど前に、あるシャッケトラのワイナリーを訪問した際に、地元の人が語ってくれたことを思い出し、ぜひ書き残したいと言う衝動に駆られました。それは、私たちが想像する真っ青なチンクエ・テッレの海とはかけ離れたものでした。
15世紀前後、この不毛の地に人々がやってきて、肥沃でない土地でも育つブドウを植えるために、崖の岩を砕いて、段々畑を造り始めました。実ったブドウは、一部は食用ブドウとして売りました。それはすぐお金になりました。そして一部は乾燥させ、甘いワインとして翌年に売りました。
親は年取ると、船で運びやすい海沿いの畑と崖の上のほうの運搬に不便な畑とをうまく分担して、子供たちに分け与えました。当時は、皆、子だくさんでした。
このあたりの住居は狭い4,5階建てが当たり前、貴重な平らな土地は畑のためでしたから。
こんな辺鄙な土地にも舗装道路ができることになった時、人々は抗議のために道路にバリケードをしました。道路にバリックを並べたのです。
バリック >>> バリケード。
実はバリケードという言葉はバリックを並べる、と言う意味から来ています。彼らにとっては、一生懸命開拓して手にした平らな土地(ブドウ畑)を舗装道路にされてしまうなんて考えられなかったのです。
時代が変わり、すぐお金を手にすることができる
世界遺産で有名なチンクエ・テッレで造られるシャッケトラというデザートワインをご存知ですか?主要ブドウ品種はボスコ。少なくとも一部は乾燥させたブドウを使用することが義務付けられています。なかなか入手困難な貴重なシャッケトラを3種類テイスティングするチャンスに恵まれました。
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今から15年ほど前に、あるシャッケトラのワイナリーを訪問した際に、地元の人が語ってくれたことを思い出し、ぜひ書き残したいと言う衝動に駆られました。それは、私たちが想像する真っ青なチンクエ・テッレの海とはかけ離れたものでした。
15世紀前後、この不毛の地に人々がやってきて、肥沃でない土地でも育つブドウを植えるために、崖の岩を砕いて、段々畑を造り始めました。実ったブドウは、一部は食用ブドウとして売りました。それはすぐお金になりました。そして一部は乾燥させ、甘いワインとして翌年に売りました。
親は年取ると、船で運びやすい海沿いの畑と崖の上のほうの運搬に不便な畑とをうまく分担して、子供たちに分け与えました。当時は、皆、子だくさんでした。
このあたりの住居は狭い4,5階建てが当たり前、貴重な平らな土地は畑のためでしたから。
こんな辺鄙な土地にも舗装道路ができることになった時、人々は抗議のために道路にバリケードをしました。道路にバリックを並べたのです。
バリック >>> バリケード。
実はバリケードという言葉はバリックを並べる、と言う意味から来ています。彼らにとっては、一生懸命開拓して手にした平らな土地(ブドウ畑)を舗装道路にされてしまうなんて考えられなかったのです。
時代が変わり、すぐお金を手にすることができるサラリーマンになる人が増え、畑は見捨てられてしまいました。何世代もの間に、子供たちのために小分けされた畑は、手入れをするのには不便極まりない状態になってしまったのです。
私たちを案内をしてくれた女性は、第3子で、上の二人はお姉さん。男は畑仕事ができるけど、女は何の役にも立たない。おばあちゃんは、彼女が生まれた時に、また女の子だとわかって、恥ずかしくて日曜日のミサに行けなかったそうです。今から60年前の話です。
彼女は言いました。もうブドウ畑の世話をするのは年寄りだけ。。。教会の鐘が長く鳴ると(お葬式の鐘です)、”ああ、又ブドウ畑が400年前のように荒れ地になってしまう。。。” 涙がこぼれる、と語りました。唯一畑の手入れをする老人がまた消えてしまった、と。

観光客がチンクエ・テッレに来て、地元の老人に砂浜はどこにあるの?と聞くと、大半の老人は返事もしないわ。だって、彼らは、海に背を向け、岩を砕いて畑を造り続けていたから、海とはかかわりがなかったから。
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後、50年したら、こんな話をしてくれる人もいなくなってしまうかもしれません。

シャッケトラの甘さが、なんかせつない。。。
  1. 2017/12/22(金) 03:32:31|
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