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グラヴネルの白ワイン

ケニアの旅の報告は、一休みして、真面目にワインの話。

アンフォラ(素焼きの細長い壺)でワインを作るので、あまりにも有名なグラヴネル。
とは言っても彼がアンフォラでワイン醸造を始めたのは、10年ほど前。

彼の試飲会に集まった100人のファンを前に、緊張気味のヨスコ・グラヴネルがマイクを片手に話し始める。

DSC02189.jpg


今年、私は44回目のブドウの収穫をした。

私は、15歳の時から父の傍でワイン作りに携わってきた。

口数の少ない、でもいい父だった。

姉妹が4人、自分はたった一人の息子だった。

ワイン作りは、醸造ではなく、哲学である。

ブドウ畑に肥料をやってはいけない。それは恥ずかしいことだ、土壌を破壊してしまう。

散水もしない。多くの生産者が、ホルモンや肥料を混ぜた水を散水をしている。

培養酵母は化学物質。自然の酵母を私は使う。

自然が私たちに与えてくれるものを取り除いてはいけないし、そこに何か加えてもいけない。


口数は少ないけど、言葉を選び、すばらしいメッセージが伝わって来る。
衝撃的である。

アンフォラであまりにも有名な彼だが、それは何十年もかけて試行錯誤してきた結果なのである。
バリックも使ったし、温度管理ができるスチールタンクも使ってワインを作り続けてきた彼:

1987年に、ワイン作りを学ぶためにカリフォルニアに行った。

10日間で1000種類のワインを飲んだ。

そこで学んだのは、こんなワインを作ってはいけないっていうことだった。

温度管理ができるスチールタンクは、買って3年後に売り払った。


サービスされたのは、6種類のワイン。
ソーヴィニョン、ピノ・グリージョ、シャルドネ、リーズリング・イタリコの混醸で、樹齢、5年から50年のブドウで作ったBregと、リボッラ・ジャッラ100%のRibolla。

DSC02183.jpg


輝かしい琥珀色!
まずは、Breg2000。12日間かけて大樽でマセレーションしたもので、今日試飲する6種類のワインの中で、唯一アンフォラを使っていない。アプリコット、セージの香り、バランスもいい。
Breg2002。収穫後、アンフォラに入れ、翌年4月25日、26日に圧搾し、その後木の樽で熟成。きらきら光る琥珀色が魅力的。香りは、ちょっと閉じてる・・・大根の古漬け(と、周りのイタリア人に言ってもわかってもらえな~い!!!)。時間が経つにつれ、開いてくる。マッシュルームの香り。まろやかで、とろっとしていて、アフターが長い。素晴らしいバランス。
Breg2004。アンフォラで醗酵、その後圧搾して、またアンフォラで熟成。輝きを持った琥珀色。深い香り。柑橘系。辛み、塩味が特徴的で、アフターも長い。

私の好きな品種の一つ、リボッラ・ジャッラ。

DSC02182.jpg


まずは、Ribolla2002。アンフォラ使用。ネコのオシッコ。汗。バニラ。様々な香りが交差する。酸がきれい。アフターも長い。
Ribolla2003。アンフォラ使用。地中海のハーブの香り。バニラ。塩味がしっかり。濃い! 飲むと、濃いって感じる。どのくらい“濃い”のかって言うと、咳が出そうなくらい、なのである。
Ribolla2005。アンフォラ使用。さまざまな香りに包まれる。オレンジの皮。アルコールがしっかり。ジンジャー。

グラヴネルのワインはイタリアで購入しても50ユーロはする。
彼のワインは、通向きだと思う。このワインにこれだけのお金を出すかどうかは、個人差だと思う。
毎日飲むワインじゃない。
とびっきりのブルーチーズに、1杯この貴重なワインを傾けるのはいいかもしれない。

彼が発信したメッセージの中で私の一番のお気に入りは:

亜硫酸(酸化防止剤)無しでワインはできない。2000年前から人類が使ってきたものを、今、なぜ拒否しなきゃいけないのか?

2年前に、27歳だった一人息子をバイクの事故で亡くしてしまった彼・・・
その悲しみを乗り越えて、ますます素晴らしい貴重なワイン作りを続けてくれることを祈りつつ、ボローニャの町を後にした。

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テーマ:ワイン - ジャンル:グルメ

  1. 2011/11/18(金) 05:18:07|
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