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アダメッロ山塊縦走

毎日、日本にも負けないようなうだる暑さ・・・
でも、8月上旬は雨も多く、涼しかったイタリア。
その時期に例年のごとく、山ごもり。
今年の目標は8月中旬、イタリア山岳会(CAI)ペッツォ、ポンテ・ディ・レーニョ支部が企画した創立40周年記念の3日間に渡るアダメッロ山塊縦走。
去年は、アダメッロ山、そしてモンテ・ローザに登頂。ハードだった・・・
でも、今年は40周年で誰でも参加できる楽しい山歩きなんだろうな~~っとのんびり構えていた私。
プログラムをよ~く調べた我伴侶・・・これ、すごく厳しい、ハードなコースだよ!

ええ~~~???!!!
ジムで鍛えていたものの、時間的に山登りは5回ほどしかできず、当日を迎える。
なにせ、山小屋で2泊もするのは初めての私。
持って行かなきゃいけないもの:
ピッケル、ヘルメット、アイゼン、ハーネス、カラビナ・スリング、スパッツ、サングラス、ゴアテックス、手袋、帽子、着替え、シーツ、洗面用具、食糧、飲み水、ECC。
リュックが重たいと大変だから、とは思っても、雨が降るかも・・・何かあった時のための携帯電話・・・腰が痛くなった時の湿布・・・寒いかもしれないからホカロン・・・
ああ、どうしたらいいの~~~?

第1日目:
昨年アダメッロ山に登った時と同じ、ガリバルディー小屋へ。暑い上に、背中に喰い込むリュック・・・。早めに着いたお陰でシャワーを浴び、洗濯。明日のことを考え、ベッドでゴロゴロ。8時から始まった夕食は、40周年記念と言うことで、我々山岳会のメンバーだけ、特別メニュー。
第2日目:
6時出発。快晴。総勢40名弱。
1時間ほど登ったところで、ハーネスを着用しロープで結びあい、数人ずつのグループに分かれる。私のグループのリーダーは、今年も登山ガイド、リーノ。氷河は凍っていて滑るが、アイゼンなしで前進。ブリーツィオ峠まではヴィア・フェッラータ(鎖や鉄はしごなどがついている岩壁ルート)をよじ登り、たどり着く。目前に広がる氷河。最初の目的地は前方の峠に小さく見える大砲。

DSC01789_20110825055546.jpg

DSC01794.jpg
   写真のちょうど真ん中あたりの尾根に立つ右向きの大砲、わかるかな?  

実はここ、第1次世界大戦の激戦地だったところ。オーストリア軍とイタリア軍が国境を定めるために戦ったところで、グエッラ・ビアンカ(白い戦争)と呼ばれた。真冬は気温が零下30度以下にもなった標高3000mのところで3年間に渡って多くの若者の犠牲者を出し繰り広げられたこの戦い・・・史上に残る、愚かな戦争だったと・・・

当時は標高差がなかった氷河は、最近の地球温暖化で何百メートルも溶けて下がり、ブリーツィオ峠までせっかく登ったのに、氷河を下り、また氷河を登らなければならない。リュックが重い・・・腰が痛くなってくる・・・痛みで涙が出そうだ・・・
尾根の近くになると、氷河はなく、ドでかい岩をよじ登るしかない。

DSC01795.jpg
標高3264mの尾根に設置してある大砲にたどり着いたのは12時頃だったと思う。大砲は口径149mm、長さ3980mm。重さ6050kg。
何度、話に聞いたことだろう、この大砲のことを・・・
標高3276mのところまで、真冬にこの6050kgもある大砲を4か月以上もかけ、運んだのである!敵に見つからないように、運ぶのは夜だけ。200人以上の兵隊たちで運びあげた。雪崩に巻き込まれて埋もれてしまったのを、また掘り出して・・・
運んでいる様子、この写真を見てほしい。
http://web.tiscalinet.it/voneleda/cannone/imm1a.htm

その後、尾根伝いにCresta Croceまで。標高差はあまりないのだけど、右も左も絶壁・・・ごつごつした岩をよじ登ったり、しがみついて前進したり・・・スリルにあふれる! 

DSC01804.jpg

さっきまでの腰の痛みも忘れて、楽しんでる私!ベテランの仲間の男性がビビってるのを見て、からかう私・・・なぜか、私は怖くない。君はネコみたいだって言われるくらい。
標高3276mのCresta Croceはその名の通り、十字架の尾根。

croce.jpg

そこから、また岩だらけの尾根伝いに、3040mのロッビア・アルタ小屋まで。

DSC01812.jpg

もとはと言えば、第1次世界大戦当時、兵舎だった山小屋。氷河の上に建っていたが、氷河が溶けて基盤を失った建物は危険を伴い、新たに2005年に造り直した。1980年代には、当時のローマ法王、ヨハネ2世が氷河スキーをしに、2回訪れたことで知られる山小屋でもある。

DSC01802.jpg

山小屋の前のベランダからは、Cresta Croce、そして果てしなく広がる氷河の素晴らしい光景が堪能できる。ああ、あそこを歩いてここまでやってきたんだ・・・もうすでに午後2時。暖かいミネストローネを平らげる。
でも今夜の宿泊先までは、まだ後2時間氷河を歩かなければいけない。何と長い一日・・・
氷河には、あちこちに、何百メートルもの深さのクレパスが口を開けている。後ろを振り返ると、遠くに大砲、そして十字架の立つ尾根Cresta Croce。

DSC01814_20110825055637.jpg

最後の登りで、また腰が痛くなってくる。

DSC01826.jpg

5時半、やっと今夜の山小屋、マンドゥローネ小屋に到着。
ラッキーなことに、明日も天気は良さそう・・・でもどんなハードな一日が私を待ち受けているのだろう・・・

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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2011/08/25(木) 03:14:18|
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