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イタリアより食とワインと山の魅力を

イタリアのワイン・チーズ、そして食生活情報

Cantina Antonio Caggiano (ワイナリー:アントーニオ・カッジャーノ)

カンパーニャ州の内陸部、正にタウラージ村にあるこのワイナリーを訪れたのは、もう10年以上前の、確か11月頃だったような気がする。
収穫が終わり、真っ赤に紅葉していたタウラージのためのアリアーニコの畑が印象的だった。

写真家としても活躍するオーナーのアントーニオ氏は、ヴィーニャ・マッキア・デイ・ゴーティと言う力強いタウラージを作っていた。
タウラージが、南のバローロと呼ばれていた時代だった。

20年ぐらい瓶熟しないと、力強くて飲めない、、、そういうワインだった。

今回のヴィーニタリーで、彼のブースの前を通り、懐かしくなって立ち止まった。
とても魅力的なファランギーナ(窒素の含有量が高いブドウとのこと)とフィアーノ、そして果実香にあふれるアリアーニコ100%のサラーエ・ドーミニを飲んだ後、トップ商品であるマッキア・ディ・ゴーティを試飲。
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ビンテージは2015。
その飲みやすさに唖然とした。。。。私が知っている彼のタウラージはこんなじゃなかった。。。
特別に、、、と言うことで2005を飲ませていただく。。
おお、お前こそ、アントーニオ・カッジャーノのタウラージ! 2015より、タンニンがしっかりしている。
聞けば、醸造方法を変えたとのこと。昔ながらの造り方は、現代の味覚に向いていないから、と言う理由で。

最近は、29個の樽板からなるバリックを使用しているそうだ。
それまで使っていたバリックは、もっと少ない樽板で作られていた。
樽板の数が増えれば、板と板の間(継ぎ目?)から、わずかではあるが空気が内部に入り、酸化が進み、まろやかなワインにある、というわけだ。
今まで何千個ものバリックを見てきたし、バリックの工房見学もしたことがあるけど、、、樽板の数なんて気にしたこともなかったし、初めて聞いた話。

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(アスティにあるガンバ社のバリックの写真拝借)

こんな貴重なことを知ることができるのも、ヴィーニタリーの魅力。
  1. 2019/04/14(日) 04:49:15|
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オヴァーダのドルチェット

オヴァーダ・・・あまりなじみがないかもしれないけれど、ピエモンテ州の南、リグーリア州のすぐ近くの地域。
オヴァーダは知らなくても、ドルチェットのワインを知っている人は多いはず。
ピエモンテの人たちのテーブルワインの筆頭は、このドルチェットとバルベラ。。。
テーブルワイン、、、なんてちょっと馬鹿にしているような感じだけど、実は、このドルチェット、栽培するのがとても難しい品種。
ドルチェットはアルバやドリアーニのものが有名だけど、オヴァーダのドルチェットの素晴らしさは、マイクロクリーマ(微気候)!
リグリア海から直線距離で25キロ。でも冬は結構雪が降る丘陵地帯で育ったドルチェットは、しっかりしたアルコールとタンニン、時には酸度も高くストラクチャーがあり、且つ又海風のお陰で、ミネラル感にあふれ、地中海沿岸に育つハーブの香があり、塩分もしっかりしている。だから、瓶熟にも適している。DOCGでありながら、9割が国内消費のこのワインの知名度を上げようと、若手の生産者が集まって企画したのが、その名もオヴァーダエヴォルーション!
現在、生産者は50軒。
若いうちはプラムやダークチェリーの香、瓶熟するにしたがってスパイスやアーモンド、ビターチョコレートの香が出てくる。

ビンテージは、2017、2016、2011、2004、1998、1991。ブラインドティスティングと言うのも興味深い。

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2017:バイオレットがかった濃いルビー色。 ベリー系、桑の実。きめの細かいタンニン。酸味あり。アフター長い。
    サラミやチーズと。

2016: 生き生きとしたルビー色。チェリー。ストロベリー。心地よいホロ苦み。
     バターとセージであえたラビオリと。

2011: ガーネット色を帯びたルビー色。ベリー系のジャム。湿った森の下草。ビターチョコレート。バランスの良い味わい。
    肉のボイルと。

2004: ガーネット色。ベリー系のジャム。クローブ。ヘーゼルナッツ。ユーカリ。
    熟成したチーズと。 

1998: オレンジ色。葛根湯。シナモン。ビターチョコレート。スモーク香。
     瞑想しながら。。。

1991: レンガ色。鉄の匂い。茹でたカリフラワー。
     ちょっとピークは過ぎてしまったんじゃないかなぁ。。

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どのビンテージも驚き、、、でした。
ぜひ、日本でも出会ったら、試してくださいね。お値打ちなワインです!
  1. 2019/04/11(木) 06:01:45|
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第53回Vinitaly終了

今年で53回目に当たるヴィーニタリーが終了。

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近年、ヴィーニタリーの会場からほど近い町で前後して自然派のワインの見本市が行われ、その注目度が高まっているとはいえ、ヴィーニタリーはやっぱりヴィーニタリーである。
初日には、コンテ首相、党首であるサルヴィーニ、ディ・マイオも来場。

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145か国から125000人の来場者が詰めかけた。

もちろん生産者から直接話が聞けるのも魅力だけど、さまざまなセミナーは、これだけでも来た価値がある、、と言う満足感を与えてくれる。
来年は、4月19日から22日まで。カレンダーにメモ!
  1. 2019/04/11(木) 04:27:47|
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Vinitalyで。。。

2日間通ったヴィーニタリー。
やはり毎回、新しい出会いが待っている。
ブースからブースへの移動で、たまたま通りかかったマルケ州のヴェレノーズィ(Velenosi)。
モンテ・プルチャーノから造るワインが有名で、確か10年ぐらい前に訪問した記憶がある。スプマンテも並んでいて、ちょっと気になってティスティング。
3種類の瓶内二次発酵の中で、とりわけ気に入ったのは、Gran Cuvee Brut Gold 2008。


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シャルドネーとピーノ・ネーロで約10年酵母と寝かして造ったそうで、栗のはちみつの香、ストラクチャーも素晴らしい。一般小売価格が20ユーロ台とは。。。お値打ちである。
そして、今日の本題は、ラークリマ・ディ・モーロ・ダルバ。この土着品種からアロマチックな濃い赤ワインが生まれる。
イタリアでワインを学んだ人なら必ず知っているワインだけど、ミラノ辺りでは簡単には手にできない。
それに、、、、この特徴に富みすぎた香りのせいで、どんな料理と合わせたらいいのか、悩んでしまう。
どんな香?? ベリー系の香、そしてクルクマの香。。。何しろ個性的。

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ラークリマとは、イタリア語で涙と言う意味。実は、このブドウ果皮が薄くて、熟すと果皮が破れて果汁が外に出る、その様子がまるで涙を流しているようだからなのだと。。。
200ヘクターもの自畑を持つにもかかわらず、オーナー自ら試飲に来る人達にサービスしていて、その情熱が伝わってくる。
この特徴にあふれるワインに合わせる料理は?との質問に、“カレー”!!!!
今まで、カレーには、いつもゲヴルツ・トゥラミーネルを合わせていたのだけど、、、これ早速試さなくちゃ!
こりゃ、新しい発見だ!

隣にやって来たイタリア女性が、オーナーに質問している。
“なぜ、ワイナリーの名前がヴェレノーズィって言うの?”
脇で聞いてて、一人笑いする私。。。
オーナーの答え。
“私の苗字です。”
*ヴェレノーズィってイタリア語で毒っていう意味なんです。。。(笑)
  1. 2019/04/11(木) 03:05:02|
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