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イタリアより食とワインと山の魅力を

イタリアのワイン・チーズ、そして食生活情報

パルマの生ハム工場・ガッローニ

今日は、ワイン抜きで、パルマの生ハムのお話。

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とは言っても、生ハムの説明ではないのです。
ガッローニという伝統的な方法で今でも生ハムづくりを続けている老舗のメーカーの物語。

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                                                       <フォト:Il Parmense.net>

実は、2016年の7月に大火事によって、工場の大半が延焼してしまいました。
火事は昼過ぎに起きました。幸い昼休みだったので、死者や怪我人は出ませんでしたが、85000本の生ハムが焼けてしまったのです。何しろ、パルマで3本の指に入るくらいの大火事。損失2000万ユーロ。

25キロ離れたパルマの町からも火が見え、夕刻には、ガッローニは倒産システムた、との噂が。
その日から2年も経たない5月末日、ガッローニ一族が新工場の扉を開け、私たちを迎え入れてくれました。
火事が起きた翌日から、ライバルでもあるはずの約150社のパルマの生ハム工場が、残った生ハムを預かり、彼らたちの工場に従業員たちを受け入れてくれたそうです。
火事の2日後に、現社長であるカルロ・ガッローニは、町の広場(オフィスも燃えてしまったので)に従業員を全員集め、”あなたたちの誰も解雇しない、自宅待機と言うこともないから心配しないでほしい。”と言いました。

新しくなった工場の中庭は、コンテンポラリー・アートの展示場としても使われているのです。
現代アート?? 

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よく見れば、それは焼け焦げた工場内のいろいろな装置。芸術家クラウディオ・ベルナルディ氏の発想です。

そして、屋上は、ランギラーノの丘陵地帯を一望できるお洒落な庭園、会議場、キッチン。
池もあります。それはあの火事での放水の悲しい光景を忘れないために。

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プレゼンテーションで放映された動画、ぜひご覧ください。
galloni

ガッローニ一族の、この2年間を思うと、涙無くして見ることはできませんでした。
どんな時でも、希望を失ってはいけない、と。。。
ありがとう、ガッローニ。
  1. 2018/06/15(金) 06:41:55|
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