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ワールドカップ・ダウンヒルレース

今日は、ウェンゲンでアルペンスキー・ワールドカップのダウンヒルのレースがあった。
TVにかじりつくように見る私。
結果は、イタリアのインネルホーフェルが完璧に近い滑りで優勝!
4400メートルのテレビの前でもドキドキしちゃうコースを彼らは2分30秒以内のタイムでかっとばすのだ!
ワールドカップのダウンヒルで一番長い、難しいレースをイタリア人が制覇! 
今シーズン、イタリア人は5レースのダウンヒルで3回、優勝してる!

以前はダウンヒルなんて、まっすぐ滑ればいいだけ! 度胸があるかないかの差よ!
と思ってた私。

でもスキーの練習仲間から、毎年、年末にイタリアのボルミオで開催されるワールドカップのダウンヒル、一度は見に行ったらいいよ!って言われていて、ついに実現!
12月29日。あのレオナルド・ダ・ヴィンチも浸かったと言われる温泉がある、ボルミオスキー場へ。
マドンナ・ディ・カンピーリオのスラロームでは、ゴール脇のチケットを買ったけど、ダウンヒルはゴールで見ても迫力に欠けるだろう、と思い、選んだのが、レース半ばにある有名なサン・ピエトロのジャンプの少し上のチュックという地点。
ここまでは車でたどり着ける。前もって、ホテル兼レストランであるBaita De Marioに連絡し、そこのテラスからレースが見れることを確認。
当日そこまで行ってオッタマゲタ!
車から降りた私の前に広がるコースに私は息を飲んだ。。。
テレビで見るのとは大違い。こんなコースを滑り降りるなんて、人間業じゃない!
ショックだった。。。
言葉を失った。

そして、私が選んだBaita De Marioは、なあーんと、なあーんとイタリア人チームの宿泊しているホテル。
コーチ、トレーナー、そして選手がすぐ脇を通り過ぎていく。
なんてラッキーな私!
こんな人間業とは思えないところをカッ飛ぶ選手たち、近くで見れば皆フツーの人。そして全然緊張してる様子はない。
その昔、私も富良野でダウンヒルのキャンプなんてものに参加したことがあったけど、スタート地点まで行くケーブルカーで私は手に汗かいてたっけ。。。

イタリア人選手ドミニック・パリスが前を通る。
“パリス! チャオ! フォルツァ(ファイト)!”
と声をかけると、うれしそうに笑顔を返してくれた。
この彼がその1時間後にこのレースのヒーローになるとは!

スタート前に選手は一度宿舎に戻るらしい。スタート時刻は11:45。
私の横をあのワールドカップのヒーロー、ノルウエー人のズヴィンダルが通る。
カメラを向ける私に気付いて、こんな素敵な笑顔を!

ズヴィンダル

2007年、ダウンヒルのトライのクラッシュで、半身不随になりそうな大けがをし、見事カムバックした彼。
NHKのミラクルボディーで彼をご覧になった方も多いかも。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%AB

ハンサムで、気さくで、本当にナイスガイなんだから!
世界的なスターで、それが証拠にモナコ王国のアルベルト2世の結婚式にも招待されちゃうような有名人なのだ。
そんな彼に、こんな笑顔向けられちゃうって幸せ(おいおい、単純すぎるぞ!)

このボルミオのレースは、大変テクニカルで、ここを制覇するのは、真のダウンヒラーのみ、と言われている。
昨日コースのゴール付近は雨だったそうで、コースは硬い。でもレーススタートが遅いので、太陽の当たる場所はバーンが少し緩んでくる可能性もある。

ベテラン選手が、ゴールした後15分間息が切れない、ともいわれる。
コース中盤にあるサン・ピエトロのジャンプがすぎると、足がよれよれになってしまうんだそうだ。
残りは気力で滑るのみ、とのこと。
なんだ、なんだ、ワールドカップの選手ってたいしたことないのね、なんて思っちゃいけない。
彼らは200キロのバーベルを軽々上げちゃうんだから!

フツーに見えたパリスも実は体重が100キロ以上だって。

イタリア人のトップバッターであるへールがベストタイムを出す。
ゼッケン10番のパリスの前に滑った選手がコースから飛び出し、レースが中断。
この彼、ミスしたわけではなく、足が萎えてしまってコースアウトしたのがわかる。

選手にとって、自分のスタートの直前に、それもダウンヒルのレースで、レースが一時中断することほど嫌なことはないだろう。。。
パリス・スタート。
このサイトから画面をクリックするとパリスのレースが全部見れます!

http://it.eurosport.yahoo.com/video/29122012/45/bormio-vittoria-dominik-paris.html

スピードに乗り、エッジを立て過ぎずに、後半で鋭いラインを狙いトップに躍り出る。

腰痛で苦しんでいるインネルホーフェルは9位。

オーストリア人ライケルがパリスと同タイムで優勝が2人。
たった0,01秒差(!!!)でズヴィンダルが3位。
0,02秒差のクローエルは、表彰台に上がれず4位。
2分近いこの難コースで、トップから、わずか0,04差で表彰台に上がれない、なんていう名レースは史上初めてである。

表彰式後のインタビューで、パリスは、今日の僕はインネルホーフェルより、クレージーだったよ。
後半で、足はよれよれだったけど、命をかけて滑った、とその喜びを語った。

2年前のパリスのダウンヒルのレースのビデオを見たけど、彼の成長ぶりは素人目でもわかる。
安定し、ハイスピードに負けない、素晴らしい滑り。まだ22歳の彼。2月の世界選手権が楽しみだ。

お邪魔したテラスのあるレストランで家人とパリスの優勝に乾杯! 
地元のヴァルテッリナのワイン、Mamete PrevostiniのSassella 2009年。

DSC01405.jpg


下の写真は、レース後ホテルで選手たちの乾杯している様子。
真中にいるチェックのシャツ、白ズボンがパリス!
やっぱりデカイかな??

IMG_4762.jpg


この写真は、このホテルのマダムがわざわざ送ってくれました。ありがとう!
スキー場のど真中、伝統料理も美味しいし、値段も良心的、宿泊もできます。
ボルミオに行かれる方、お勧めです。http://www.baitademario.com/
朝、外に出たらそこはゲレンデ!


1970年代、イタリアの男子チームは、青い雪崩(ヴァランガ・アッズッラ)と呼ばれスキーレース界のヒーローだった。グスタボ・トエニやピエロ・グロスたちである。
今、このスピード種目もイタリア選手の集団は青いハイスピード(アルタ・ヴェロチタ・アッズッラ)AVAの頭文字で呼ばれている。
ちなみに青、ブルーはイタリアのスポーツ界のカラーである。

さあ、世界選手権まで後1カ月弱。
ガンバレAVA!!!期待してるぞ!


スキーのレースがお好きな方、機会があったら、ぜひぜひ本物のワールドカップのダウンヒルのレース、ご自身の目で実際に見てください!
テレビで見るのとは、全然迫力が違う!


テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ

  1. 2013/01/20(日) 07:16:47|
  2. スキー
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出会い。。。再会。。。

まだスキーのワールドカップのレース観戦の話は続くのだけど、どうしても今日は書き残したいことがある私。

昨年、2つの出会いがあった。そして、その出会いにもう一つ、昨日新たな出会いが加わった。

その一つは:

今から約30年ぐらい前、夏山のスキーのレーシングキャンプで、同じ釜の飯を喰った(いかにも私らしい表現!)人がいた。

彼女とは、1週間一緒にいただけだったけど、住所交換をし、律義な彼女からは毎年年賀状が届いた。

でもそのうち、連絡も途切れてしまった。

私の手元に残った年賀状。。。。なぜか気になった。

勤務医として出世した彼女の勤め先を見つけるのは、インターネットで検索すれば、簡単なことだった。

突然メールを送った私に、返事をくれた彼女。

それから何カ月かして、受信トレイの彼女のメールを削除しようか、と考えていた矢先に。。。。

イタリアで学会があるので、その機会に会えるかしらっとのメールが。

30年ぶりに再会。記憶力の悪い私は、当時の彼女の顔を覚えていなかったのだけど。。。

2日間、楽しい時が流れた。

まったく違う世界で活躍している彼女から、たくさんのエネルギーをもらった。

2012年も残すところ2カ月弱となった初冬。

イタリアに来る前の数年、仲良くしていた人が、私を探し当ててメールを送ってきた。

波乱の人生を歩み(当人は、そう思っていないかもしれない)、これからもっと飛躍しようとしている彼女と、その日から毎日メール交換が始まった。

毎日彼女から来るメールを読むのが待ち遠しくて、恋人同士みたい。。。

まだ、彼女には再会していないけど、いつかどこかで会えるだろう。

最後に彼女に会ったのは25年ぐらい前だった。

そして、昨日、幼稚園の園長先生からメールをいただいた。

なんとなくあの頃が懐かしくなって、昨年、幼稚園にメールを送ってみたのだ。

現在の園長先生が、今でも幼稚園連盟の理事をしていらっしゃる私の先生にメールを渡してくださった。

園長先生は84歳。私のことを覚えていてくれた。

心のこもった園長先生からのメールに涙がこぼれそうになった。。。

イタリアに何度も行ったけど、もう足が弱っているから、、、と。

先生、そんなことおっしゃらずに、又いらしてください。

ゆっくりイタリアを歩きましょう。

今日は、私の独り言でごめんなさい。
でもなんとなく書き残したかった。。。。。

テーマ:ひとりごとのようなもの - ジャンル:日記

  1. 2013/01/11(金) 08:48:52|
  2. 未分類
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スキー賞金レース アンダロにて

興奮冷めやらぬまま、アンダロ(Andalo)へ移動。
このスキー場は、知る人ぞ知るスキーエリア。と言うのは、以前はボディー・ミラーを筆頭とするアメリカチームの契約トレーニング場であったし、現在はあのズヴィンダルで知られるノルウエーチームのホームゲレンデなのだ!
ミラノからはあまり近くはないけど、高速の出口から近いので便利である。
なにしろ素晴らしいのが、幅広いゲレンデと雪質。
ゲレンデの幅が広いので、初心者でも、スキーを滑らせる楽しみを身につけることができる。
我々も、ハイスピードで滑りまくった。
そして山頂からの絶景! 360度見渡すことができるし、ガルダ湖やモルヴェーノ湖を見下ろすことができる。リフトも最新式のものが揃っているし、山頂にあるヒュッテLa Roda(http://www.laroda.it/ita/info.htm)にぜひ立ち寄ってほしい。
天気のいい日は、外でスパークリングワイン、生牡蠣を堪能できるし、中のBarもレストランも素晴らしい。値段も良心的だしね。(夏も営業)伝統的な内装の中に、モダンさを備えた魅力的な造り。

Andaloに来た理由は、20日の大回転の賞金レース。
賞金は70,000ユーロ!
ワールドカップで活躍している選手が勢ぞろい。

昨年は、アメリカ人Ligetyがイタリア人Borsottiにコンマ差で勝ち、このレース2度目の優勝。
コースの途中に最新のアウディが展示されていて、その上を選手はかっとぶ(表現がお下品!!!)のだ!!
さて、今回は???
デジカメを忘れたアホな私。でもこのビデオご覧くださいませ(独語)。
このレースの豪快さ(アウディを飛び越す)、エキサイティングさ分かち合っていただけます! そして、飛び交うスプマンテの泡!
http://www.dailymotion.com/video/xw3jtd_alpine-skiing-exhibition-rockfest-andalo-2012_sport#.UOS5g6xhHgs

ファイナルレースで、Ligetyはアウディの手前でコースを大きくはみ出し、途中棄権!
Ligetyの前に滑って、その時点でベストタイムをたたき出していた地元のSimoncelliが賞金を奪い去ったのである。
イエ~~~イ!!!
ゴール前にいた私は、皆がSimoncelliにぶちかける(ワ、これも表現がお下品!)スプマンテを浴びてしまった。

謙虚さが売りのSimoncelli。インタビューアーへの答えは:
“お金がすべてじゃない。
今回もLigetyは我々に素晴らしい滑りがどういうものであるかを示してくれた。”

アンタ、謙虚すぎるよ~~~!
イタリアチームでもうベテランの彼。そして腰痛と戦いながらもがんばってる彼。
穏やかな性格は、ワールドカップの強豪の一人、とは思えない。
彼の滑りは、力強さではなく、テクニックから生まれるものだと思う。

一昨日は湯浅がワールドカップで初めて表彰台に上がったし、今日はアメリカ人じゃなくて、私の気に入りの地元イタリア人が賞金獲得したし、、、私って福を呼ぶのかしら?

テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ

  1. 2013/01/03(木) 08:01:21|
  2. スキー
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スキー・ワールドカップ・湯浅選手3位

新年明けましておめでとうございます。

なんと1カ月以上も更新を怠っていたのを今気付いた私。。。。
イタリア時間、1月1日夜10時。雨。なのに、花火をあげている音が。。。。雨で花火?

まあ、良いか、ここはイタリア。

12月中旬から2週間、山籠りしていました。
山の家では、ネットに接続できないので、半分仙人のような暮らしをしていた。それもまた、良いんじゃないかと。。。
もちろん毎日滑っていました。結構本気で。
9日目に、つにギブアップ! 足(太もも、ふくろはぎ)の筋肉痛で。気合い入れすぎだったのかも。

その間、3つのスキーのレースを観戦。
12月18日、マドンナ・ディ・カンピーリオのワールドカップの男子スラローム。
トンバの時代には、ここのスラロームのレースはものすごい人気だった。
一度見てみたい、と思いつつも見れずにいた。
そして今回、なんと7年ぶりにここで、レースが行われることに!
スロープは、Tre Tre(トゥレ・トゥレ)と言う名前。要は3・3と言う意味。
滑降と、大回転、回転の3種目のレースを同時に行えるので、この名前にしたんだそうな。

ナイタ―のレースで、1本目の開始は17時45分。ゴールから100メートルほどの上のネット沿いに陣取る。
ナイター設備は抜群で、まるで昼間のよう。観客数15000人!
1本目はイタリア人3選手が6位以内に入り、観客のイタリア人の期待が高まる。我が湯浅選手は26位で今一つ。ゴール後、倒れ、起き上がれない。私がいるところからは、何が起きたかはわからなかった。。。
ホットワインのサービスもあり、1本目と2本目のレースの間には、近くの公園で食事もできる至れり尽くせりのサービスぶり。


2本目。1本目26位につけていた湯浅が5番目にスタート。
完璧な滑りでゴールするが、そのまま倒れて起き上がれないでいる。
スキーを外してもらい、抱きかかえられるようにして、お立ち台へ。その時点でベストタイム。
1本目、湯浅より良いタイムを出した選手が次々とスタートするが、彼の合計タイムも上回る選手はいない。
選手にとって、ゴールが見えてくる最後の斜面の左右に振ってある旗門でミスを犯す選手が大半である。
もしかして、この様子なら、10位入賞も???とワクワクしてくる。
用意した“ガンバレ湯浅”と書いたブラカードをかざして、湯浅~~っと叫ぶ。
隣にいた知らないイタリア人も、湯浅素晴らしい!っと言って一緒にYuasa~って叫び始めたもんだから、コースの反対側にいたイタリア国営放送RAIのカメラマンが、私たちをキャッチ!
私(正確に言うと、私のブラカード)の映像が、世界中に!!!
キャ~~~! 私有名人???

ベストタイムを出したお立ち台にいる湯浅。お立ち台で立っていられず座っているっと隣のイタリア人が心配そうに私に教えてくれる。後で知ったのだが、椎間板ヘルニアが悪化したとのこと。よくぞその痛みに耐えて、あんな完璧な滑りができたものだ。アンタはすごい!

1本目6位以内につけたイタリア人が皆失敗して、彼らの3位入賞の夢が消えていく。
なんとなんと、1本目26位だった湯浅は3位になったのだ!


もしテレビの前でこの試合を見ていたら、感動できっと涙していただろう。。。
3位入賞の夢を逃した地元のイタリア選手には気の毒だったけど、湯浅、本当に素晴らしかった。

オーストリア人ヒルシェ(先シーズン、トキしながら平気でゴールした選手)の滑りは完ぺきだった。あのパワフルで安定した滑り。。。私自身も彼のことは好きじゃないし、この場で知ったんだけど、大半のイタリア人も彼のことが嫌い。。。ヒルシェは確か22歳ぐらいだから、これから10年以上も彼の栄光の時代が続くんだろうか。。。

迂闊にもデジカメを忘れたので、写真無しだけど、ぜひこのビデオを見てほしい。
3位の湯浅と1位のヒルシェの滑りを重ねたビデオで見づらいかもしれないけど一見の価値あり!
http://www.youtube.com/watch?v=n0brVbvLYbE

ゴール終了夜10時近く。車で1時間半ほどの別のスキー場に移動しなきゃいけないのだけど、どうしても3位で表彰される湯浅の姿が見たくて居残る。
マドンナ・ディ・カンピーリオの町を “ユアサ~~、3位! 表彰台~~~、ユアサ~~~、ブラヴォ~~!!” とブラカードをかざしながら叫ぶ私。
沢山の人が私に拍手してくれ、握手まで求められ、最後には一緒に写真撮って、って言われる。
あのね、凄いのは私じゃなくて、湯浅なのよ。でもいいか、喜んでくれるんだもの!
うれしいね~。

湯浅選手、素晴らしい感動をありがとう。
ヘルニアが良くなるよう祈ってるよ。

テーマ:スキー - ジャンル:スポーツ

  1. 2013/01/02(水) 06:12:46|
  2. スキー
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