イタリアより食とワインと山の魅力を

イタリアのワイン・チーズ、そして食生活情報

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ワインガイドブックのための審査員

イタリアソムリエ協会ロンバルディア支部が毎年出しているワインのガイドブック、Viniplusの審査員を務めて今年で4年目。

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朝9時半から午後3時ごろまで、40種類のワインをブラインドテースティングし、点数を与えていく。
メンバーは、ソムリエのもう一段階上の資格であるオフィシャルテースターの資格を持った人のみ。
評価、そして点数を書き込む用紙を渡され、テーブルにつく。会場であるレストランには7個のテーブルが用意されているが、同じテーブルに座るメンバーはそれぞれ異なったワインを試飲するので意見交換はできない。
ワインをサービスされる前に、責任者がなんと言うワインか(たとえば、ルガーナの2008年、とか、フランチャコルタのロゼ2007年等)を発表する。生産者名は知らされない。
各自に用意されたワイングラスは5個。5種類の大体同じタイプのワインがサービスされ、手早く官能検査をすすめていかなければならない。1つのワインを3~4分で評価していく。
朝一番に試飲するワインは、口が慣れてないせいか、評価しにくい。7名で同じワインを試飲し、その点数の平均を集計しガイドブックが出来上がって行く。
自分が関わってるから、というわけじゃないけど、このガイドブックは本当に信頼性が高い。なぜなら、審査員はすべてオフィシャルテースターの試験に受かり、共通の言葉でワインを表現する能力を身につけ、それをもとに点数を与えることができる人々の集まりである。ロンバルディア州のワインを知りたいと思うなら、このガイドブックを上回るものはない。ちなみに有名なロンバルディア州のワインは、スプマンテのフランチャコルタ、ネッビオーロ品種(地元ではキアヴェンナスカと呼ぶ)から作るヴァルテッリーナ・スーペリオーレ、スフォルツァート、オルトゥレポー・パヴェーゼ、モスカート・ディ・スカンツォ。
いくらガンベロ・ロッソが有名でも、あのガイドブックの審査員がブラインドテースティングをしているか、審査員の間での共通の評価の仕方の目安が存在するか・・・・は不明である。

3年前は、自分自身に自信がなく、私だけが全く違う点数をつけていたらどうしよう・・・と周囲が気になった。とりわけスプマンテ(スパークリングワイン)の評価には自信がなかった・・・
40種類る。
それがどうだろう! ここ2カ月ぐらいで自分の成長ぶりが確かなものになった。
今まではワインのグラスの前で、自分の与えた評価に確信が持てなかったのに、今日の私ときたら!! わずかな香りの差、種類、口に含んだときのまろやかさ、バランス等々が面白いくらいわかるようになった。グラスに花を近づけて素晴らしい香りに出合うと、口に含んだら、どんなかな~? 華やかなのかな? それとも期待を裏切られるのかな? ドキドキ、ワクワクする瞬間である。

12月には出版予定のViniplus2011年度版、今年も700種類ほどのワインを皆でテースティングした。この審査も今日でおしまい。 ちょっぴり残念・・・

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テーマ:ワイン - ジャンル:グルメ

  1. 2010/10/31(日) 00:09:57|
  2. イタリアのワイン
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もうすぐ11月・・・

夏までは、のほほ~んと過ごしていたのに、9月になってから仕事がとても忙しくなって、ふと気づいたら、もうすぐ11月。
今週末には冬時間になる・・・

9月前半は、農学部の准教授の通訳の仕事でサルデーニャへ、その後は電動バスの視察のためにローマへ、そして10月には、私がアレンジした食のツアーでシチリアへ、その後はスローフード関係の仕事でエミーリア・ロマーニャ、リグーリア、ピエモンテへ。その間にはイタリアソムリエ協会のワインのガイドブックの審査員として40種類のワインのテースティングを2回こなし・・・・

やっと一息つける!
あさっては山に初滑りに行く予定。
  1. 2010/10/30(土) 02:20:36|
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第1073回「びっくりした外国の習慣、常識」

イタリアに住みついて、4分の一世紀が過ぎようとしています・・・
びっくりしたこと、呆れること・・・いろいろあります、ありすぎます!
そのうちの一つ・・・
<ホウキはいるけど、チリ取りはいらない>

そうなんです! 家の前、お店の前を掃除するとき、ゴミは全部車道に掃き出すだけ・・・
自分さえよければ、というイタリア人の性格がもろにわかる一瞬です!

テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. 2010/10/30(土) 02:11:24|
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モンテローザ登頂

アダメッロ山から戻った日、私は堅く誓ったのである!
来週絶対、モンテローザなんか登らない、と。ヤダヤダ・・・辛い思いなんかするもんか、と。

1日経ち、2日経ち・・・・12時間も歩いてアダメッロ山を横断したんだ! バテた人だっていたけど、私は元気だったし、ごつごつした足もとのおぼつかない岩場だって、ヘッチャラで降りてきた。前夜タコ部屋で一睡もできなかったのに、12時間歩きとおしたんだ!
私の考えは徐々に変わってきた。
モンテローザに登れないはずがない!
毎回毎回、難しい登山の前には緊張して寝つかれない私が、モンテローザの山頂に立てるという喜びで興奮して寝つかれなかった。

8月28日、山岳会が用意したバスに乗り、4時間かけモンテローザのふもとの村、アラーニャへ。
アラーニャはスイスからやってきた盗賊と言われるヴァルセル族が住んでいた村で、家の造りも特徴がある。標高1212mのアラーニャの村からケーブルカー、ロープーウエーに乗り継ぎ、3275mのインドゥレンへ。

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高山病にならないためにも途中駅でゆっくりすることが大事!
野生のアルプスアイベックが私たちをお迎え。
今夜の宿泊先であるマントヴァ小屋(標高3498m)まで小1時間で到着。登山道は氷河と岩場のミックス。

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写真に見える前方の大きい小屋がニフェッティ小屋。
やはり、ちょっと酸素の薄さを感じ、息苦しい。
このすぐ近く、標高3611mのところにニフェッティ小屋もあるが、少しでも低い方が眠れる可能性が高い、とのことでマントヴァ小屋に宿泊。ガラス張りのレストラン、木造りのなかなか洒落た山小屋である。シャワーがないのが残念・・・ちなみにニフェッティ小屋はシャワーがある。
1時間も歩かなかったのに疲れている自分に、自信をなくし、不安がよぎる・・・
今回も大部屋だったけど、結構眠ることができた。

8月29日。4時起床。そそくさと朝食をすませ、身支度をし、外へ。
5時半出発。気温マイナス3度。まだ外は真っ暗。100mほど登ったところで、アイゼンをつけ、グループに分かれ、ザイルで結びあう。今回も頼りになる山岳ガイド・リーノと一緒だ。
ゆっくりゆっくり氷河を登って行く。
急いで歩いても疲れるだけだ。夜が明け始める・・・

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快晴。強い北風。まさにこの日から天候が変わり、ヨーロッパ各地で温度が下がった。なんという不運!
私のいでたちは:スキー帽、サングラス、防寒用パイル、真冬用のスキージャケット、スキー用のミント型の手袋。冬山用のタイツ、登山用のズボン。お腹には、コルセット(椎間板ヘルニア持ちの私・・・)、ホカロン、登山靴の中にもホカロン。
でも、寒い、本当に寒いのだ。

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ザイルを持っている手がかじかむ。唯一外気に触れているほっぺたの感覚がない。快晴とはいえ、歩いているところは日影である。ああ、太陽の下に行きたい!
出発前に山小屋で用意してもらったポットに入れたお茶。寒さのせいで、すでにぬるい。手袋をはずすと、手がかじかんで感覚がなくなってしまう・・・
休憩したくても、止まれば寒いだけ・・・
ゆっくりゆっくり氷河を登って行く
太陽が当たる、少し平らなところに到着。前方に私たちが目指すモンテローザのニフェッティ峰が見えてきた。

DSC05376.jpg

画像の山頂左側に建つのがマルゲリータ小屋。
モンテローザは山群で、ヨーロッパでモンブランの次に高いデュフールシュピッツェ峰(4634m)が中心となる。
私たちが目指すのは、ヨーロッパで3番目の高さを誇るニフェッティ峰4559m。ここにはヨーロッパで一番高いところに建つ山小屋、マルゲリータ小屋がある。ちなみにモンテローザとは、モンテは山、ローザは地元の言葉で氷河を意味する。
大きなクレパスが口を開けている。右手には氷河の壁。高さが80mほど。この雄大な景色は、この世のものとは思えない。神秘的・・・自分の小ささが身にしみる。
左手に、マッターホルン、その奥にはモンブランが見えてきた。

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ゆっくりゆっくり氷河を登って行く。
私の前の女性が音をあげた。もう歩けない・・・一人で戻る!と。
リーノが励ます。がんばれ、たどり着けるから!
え?やだよ! アンタのせいで、せっかくここまでの来たのに戻ったりしないよ! と心の中で叫ぶ私。

ゆっくりゆっくり氷河を登って行く。
音をあげた女性はぶつぶつ言いながら歩を進める。
幸せなことに、私は体調もすこぶる良い。でも頬が痛いくらい寒い。カロリーメイトを口に入れたが、寒さのせいか、疲れのせいか、いつものようにちゃんと噛むことができず、口からボロボロこぼれおちる。
ニフェッティ峰の下、マルゲリータ小屋の真下にたどり着く。これが噂の最後の100mの登り。さすが、5時間歩いた身体にはこたえる。
自分自身との戦いである。
10時30分。私はモンテローザの山頂に立った。
感激、は少なく、ただただ小屋の中に入って温まることしか頭にはなかった。
外気温はマイナス10度ほど。ただこの強風のせいで、体感気温はマイナス18度前後。

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小屋の中は、満員である。ガイドが皆に登頂できたお祝のキスをしてまわる(これがこちらの儀式である)。暖かい紅茶をすすり、残ったカロリーメイトにかじりつく。
山小屋の窓からまわりの景色を見下ろす。こんなところに来てしまったんだ・・・登って来る登山者が下の方に小さく見える。30分前の私だ!

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ここに今私がいるのは、私一人の力だけではない・・・感謝しなきゃいけない人が何人かいる:
椎間板ヘルニアとムチ打ちに苦しむ私の治療をしてくれる整体師ラモーナ、スポーツクラブのスピンニングのインストラクターのマルコとマウリーツィオ、丈夫な私に育て上げてくれたいつも口げんかばかりしてる我が母。
そして伴侶であるP。
皆、ありがとう!

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下りはいとも簡単である。3時間ほどでロープーウエー乗り場に到着。
アラーニャから戻るバスの中で、私は興奮と感激でハイな気分に浸っていた。
やった~~、やった~~~! モンテローザに登ったんだ! 4559M !!
技術的には難しくはない。高山病に苦しむこともなく、寒かったけど(ほんと~~に寒かった・・・)苦労せず登ることができた。

モンテローザ登頂は、私に大きな自信を与えてくれた。
そして、自分と戦うことを、忍耐力を、根性を与えてくれた。
体力はあるほうだけど、私は登山家ではない。若くもない。山歩きから始まり、2年前から年に1回(今年は2回)こんな本格的な登山をするようになった。
だから・・・・とっても満足してる。
幸せ・・・・

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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2010/10/03(日) 01:27:09|
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