イタリアより食とワインと山の魅力を

イタリアのワイン・チーズ、そして食生活情報

山歩き

日本から母が来ている。高齢の(本人はそう思っていない・・・)母と私の連れとで山歩き。
出発地点の標高が1887メートル。今日の目的地は標高2488メートルのところにある山小屋ボッツィ。
出発地点には紺色のリンドウ科の花がかたまって咲いている。
途中で登山道を整備している人に出会う。山小屋周辺は1,5メートルほどの残雪があるとのこと・・・今週末には山小屋オープンの予定だそうである。
黄色や 淡いピンク色のアルプス・アネモネも咲き乱れている。冬眠から目覚めたばかりのマーモットたちが私たちを警戒して、叫び声をあげる。(3枚目の写真をよ~く見ると左側にある岩から顔だけを出しているのがマーモット)

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疲れてきた母を励まし、歩き続ける。
ボッツィ小屋が見えてきた。周辺は残雪で一面の銀世界。小屋の真下にある湖も半分以上雪におおわれている。
息を切らし、母は到着。少しすると霧がはれ、正面の山がよく見えてきた。
あれ? 何か動くものが・・・
双眼鏡で見ると、カモシカの親子。
母親にしっかりついて、子カモシカが走る。母カモシカは10歩ほど走ると立ち止り、子カモシカの歩調に合わせる。走り方を教えているのが手に取るように分かる。なかなか出合うことのできないほほえましい光景だ。

今週末、山小屋がオープンしてしまえば、この静けさも半減してしまうであろう。
寒かったけど、いい時に登った。いい場面に出合えた。

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2010/06/19(土) 03:26:26|
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バイタでの暮らし

私のブログのタイトルに、“山の魅力”とあるのに、山のことあまり書いていないのに今さら気付いた。
だから、今日は山の話。
ヨーロッパで一番大きい国立公園、ステルヴィオ国立公園の中に、私と連れ合いとで手にした小さな小さな山小屋。
セカンドハウス、と言ったら聞こえがいいけど・・・
もとはバイタだったところ。でバイタとは何かと言うと、夏、放牧人が寝泊まりしたり、チーズを作ったり、そのチーズを保存するのに使った建物。
と書けば、ああ、セカンドハウスって感じじゃないわね!って納得してもらえると思う。要は私たちみたいなモノ好きな人間向きの小屋なのである。
で、毎週のように飽きずに、その小屋に通ってる私たち。
やっと春めいてきたので、山歩きに出かける。目指すは、標高2208メートルのところにあるゼローテン渓谷の小屋。2時間弱の登り。
左手には今はもう使っていない大理石の採石場。山道脇にはモルタル作りのための炉。昔は、炉の中に木を入れ火をつけ、1300度ほどの温度で、この周辺で取れる石灰岩を溶かし、モルタルを作っていたのである。
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春いちばん先に咲くのが、野生の白いクロッカス。ブルーのリンドウ科の花。そして珍しい野生の沈丁花も咲いている。日本にある沈丁花の原種である。近寄って見ると、いい香り!

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目指すゼローテン渓谷小屋が見えてきた。
最後の少し急な山道を登り、小屋に到着。
小屋の入口は雪が積もっていて中には入れず。

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向かいに見える山は、まだ先日降ったばかりの新雪で真っ白。
脇の雪渓では、カモシカが3頭、涼んでいる。

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私たちには、まだ肌寒いくらいの季節だけど、彼らにとっては暑いのだろうか?外で持ってきたお弁当を食べ、寝っ転がってウトウト・・・ふっと横を見たら・・・アルプス・アイベックス

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興味深そうに、私たちを眺めている。アルプス・アイベックスは、人怖しないことで知られる。
ここに来るのは、今日で5回目ぐらいだけど、ここではアイベックスに、何度か出合っている。
今回も素敵な出会いがいっぱい・・・楽しいイタリアの山歩き!!

テーマ:散策・自然観察 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2010/06/09(水) 05:20:01|
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貴族の館に泊まる

トスカーナの小都市の中心地区には、今でも貴族の宮殿がたくさん残っている。とは言え、その大半は銀行や博物館へ姿を変えてしまっていることが多い。
フィレンツエとピサの間に位置する中世の町ルッカ。
町の中心にあるサン・フリディアーノ教会裏手に立つトゥッチ宮殿は、15世紀からトゥッチ侯爵が所有してきた建物である。17世紀に修復が行われたこの由緒ある建物は、今はB&Bとして誰でも泊まることができる。
この夢のような経験を体験するために、ルッカに出向いた。
宮殿の入口は高さが15メートルほどあるだろうか・・・その上にはトゥッチ家の家紋が飾られている。

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車で到着した私たちを正門前で迎えてくれたのは、他でもないオーナーであるカルロ・トウッチ侯爵。
重い木の扉を開け中に入ると、左手には馬車を入れるためのスペース。左手奥の緩やかな階段を登って行くと、途中にトゥッチ家の家系図が飾ってある。12世紀から始まる家系図・・・
2階に上って、目を見張った!
ここはヴェネツィアのドゥカーレ宮殿???

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ホールの天井は薄緑色の美しい漆喰の飾りで覆われている。絨毯の上に、カルロ侯爵の愛犬、アルトゥーが寝そべっている。隣の部屋は舞踏会場として使われていたところで、ギリシャ神話を物語るフレスコ画が天井いっぱいに描かれ、壁には4つのテンペラ画が飾られている。その豪華さ、規模の大きさ、実際に見てみないと、想像がつかない。4つのうちの一つのテンペラ画を我が家に持ってきても、大きすぎて家に入らない。こう書いたら、その規模を少しは分かってもらえるだろうか・・・要は、ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿なのである!
アンティックな絵画、鏡、置物、ソファーに囲まれ、ため息が・・・
各階に部屋が20室ほどあるようだ。すべての部屋に暖炉がついている。

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案内された部屋は、スイートルーム。
サロンに続くベッドルーム。天井にはフレスコ画が一面に描かれている。奥はバスローム。広々としたバスタブ、気持ちよさそう・・・
ベッドに寝そべって天井を見上げる。ここにも天井一面にフレスコ画が描かれている。
3日間、貴族になったつもりで過ごそう!

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トゥッチ侯爵が、愛犬アルトゥーの散歩がてら、ルッカの町を案内してくれる。
気さくな彼、知らなかったら、侯爵とは思えない・・・いつもジーンズで、気取ったところがまったくない。
ルッカの郊外に所有する100へクターの敷地に、3つのプール付きのアグリツーリズモも経営し、ワインや素晴らしいオリーブオイルも作っている。
貴族って別世界の人たちだと思っていたのに。
朝食を取っている私たちの横で、パニーニを自分で作り、パクつく・・・なんてフレンドリーな人!
夕食から戻ってきた私たちを、2階の扉の横にあるスファーで座って待っていてくれた・・・そんな人。

このブログを読んでくださった方にお勧め!
貴族の館に泊まる体験、してみませんか? 宮殿を改造したホテルならいくらでもあるけど、いまだに同じ貴族の末裔が所有している宮殿がB&Bのなってるのは珍しいし、内部は必見の価値あり! 客室は全部で6個。ちなみに侯爵は3階に住んでいます。
ルッカの国鉄の駅からも歩いていける距離、車で行かれる方、宮殿内に駐車場があり。
長期滞在希望で、車で行かれる方は、郊外のアグリツーリズモもお勧め。

詳しい説明、写真、料金等は、下記のサイトからどうぞ。
宮殿のサイト(英語版あり)http://www.palazzotucci.com/
アグリツーリズモのサイト(英語版あり)http://www.agriturismovalgiano.com/

狭い我が家に戻り、天井を見上げ、物淋しい私・・・夢のようだった3日間・・・

テーマ:★イタリア旅行★ - ジャンル:旅行

  1. 2010/06/02(水) 07:13:14|
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