イタリアより食とワインと山の魅力を

イタリアのワイン・チーズ、そして食生活情報

自家栽培のフルーツでタルト

日本ではまず手に入らない、そしてミラノでもめったに手に入らないようなフルーツが、山の家では簡単に育つ。
収穫したのは、白いUva Sipna。白と言っても薄緑色。西洋スグリとも呼ばれるけど、グズベリーのこと。とげのある木には、マタタビに似た実がたわわに付く。実が赤くなるタイプもある。
そして、赤いスグリ。生だと酸味が気になるけど、ジャムにしたら美味しい。
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そして草っぱらにたくさんなっているワイルドストロベリー。小さなイチゴだけど、香りが素晴らしい。
せっかく手にしたこの新鮮なフルーツを使って、フルーツタルトを作ることにした。
夏山で放牧されている牛のミルクから毎朝作る香り高きバターと小麦粉を半々に、そして砂糖と卵を入れて作った台を焼き、その上にアーモンドパウダーをベースにしたクリームを乗せ、またオーブンへ。
カスタードクリームを薄めに塗って、そこへフルーツを並べる。
ちょっと色どりが単純そうなので、テーブルにあったバナナも加え、最後に板ゼラチンを溶かしたものを塗る。
大成功!
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イタリアのケーキ屋さんで売ってるのみたいに、やたら甘くないところがいい。
フルーツの香りと甘みを堪能。
自然の贈り物だ!
  1. 2009/08/29(土) 06:02:28|
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3粒のグリンピース

山の家の裏庭に畑を作ったのは、もう数年以上前。
掘っても掘っても石だらけ・・・そこに牛糞を運んで耕す。
やっと、いい土になりつつあると喜んでたら、今度はモグラがやってきた。
有機栽培って大変だ・・・

ルーコラは手をかけなくても毎年勝手に育つし、このあたりに自生する野生のホウレンソウ(グッドキングヘンリー)は、困るほど増える。
畑のふちに、グリンピースの種を播いたのは6月だっただろうか?
一緒に播いたスイトピーは芽が出なかったけど、グリンピースは花も咲き、見事なさやもたくさん付いた。
先日20個ほどよく膨らんださやを積んで、実を取りだし、リゾットに使った。
名前はRisi e bisi。ヴェネト州の料理。
元来イタリア料理というのは、貧しい料理である。
それが証拠にオリジナルのこのレシピのスープのだしは、グリンピースのさやから取る!
さやを水で1時間ぐらい弱火で煮る。そこにスープストックも加えるんだけど、何しろ出来上がったリゾットはさやから取っただしで、薄い緑色になり、香りも一杯。
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本当は春の料理だけど、私たちの家があるところは、標高は1600メートル近いから、今グリンピースが採れる。

連れのPが “なんて、美味しいんだろう! たった3粒のグリンピースだよ!”と、フォークに3粒のグリンピースを乗せ、香りをかいで口に入れながら言う。
同感!
私たちが普段食べている、スーパーで手にしている野菜ってなんなんだろう・・・
見場がいいだけで、何の味もしない・・・

このグリンピースを手にするために、畑を耕し、暖炉の灰をいれただけなのに。
  1. 2009/08/27(木) 04:39:15|
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オフィシャルテースター

久しぶりにリチャード・ジノリのお皿を引っ張り出した。
別に特別贅沢な料理を作ったわけじゃないけど、なぜかそんな気分になった。

山で採ってきたポルチーニとジロルのフリットがアンティ、プリモは久しぶりに作ったピーチ。
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トスカーナ、シエナ地方のうどんによく似たパスタだけど、作るのに時間がかかるから、めったに作らない代物。ソースはニンニクをふんだんに使った、アリオーネ。
セコンドはヴィテッロ・トンナート。
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牛肉の結構上質な塊を1時間ほど茹で、ツナ、アンチョビー、ケッパー、茹で汁、マヨネーズをベースに作ったソースを添える。
作りながら、バカンスの間に届いてた郵便物をチェック。
イタリアソムリエ協会からの封筒が・・・
ず~~っと、待ってたんだ、、、5月に受けたワインのオフィシャルテースターの資格取得の試験の結果だ。
開けるのが怖い・・・
怖くて最初から読めない・・・
証明書は貴方の州の会長から授与されます
という文章が眼に飛び込んだ。
受かったんだ~、受かったんだぁぁぁ
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イタリアのソムリエの資格を持つ人が受けることのできる試験。数年前にわざわざトスカーナの田舎町まで泊まりがけで行って受けたけど、落ちた。
もうやる気はなかったんだけど、今年再挑戦した。なんたって、合格率は20%ほどの難関。

ジノリの皿が、ぴったりのディナーになった。
デザートは山の家の庭で育てたカシスの自家製ジェラートで決めた。
  1. 2009/08/23(日) 21:57:27|
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サン・マッテーオ登頂

今、私は3678メートルのサン・マッテーオ山の山頂に立つ十字架の下にいる!
夢を見ているようだ・・・感激で思わず涙が頬をつたわる・・・サングラスをしていてよかった。
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今日までの3週間、地獄のような日々だった。
1か月の日本でのバカンスから戻り、鈍った身体・・・8月16日にはサン・マッテーオ山に登るというのに・・・焦った私はすぐさま3140メートルのチーマ・ディ・カイオーネへ向かった。決して難しいコースじゃない。行きは良かったが、5時間登り続けた後の下りは膝や太ももには負担だ。
あの日から、私は、ものすごい筋肉痛に悩まされ続けた。整体士に行った。筋肉痛緩和剤も飲んだ。毎日マッサージ、ストレッチングもした。イタリアの温泉にも行った。
朝、今日は楽だ、と思い、軽く山道を歩くと、翌日また筋肉痛に襲われた。
サン・マッテーオに行けるのか、諦めるべきなのか、行きたい、きっとそれまでには回復する・・・・毎日同じことを考え続ける。
蜂に刺される、奥歯が欠ける・・・なんて運が悪いんだ!
登頂の3日前、村の坂道を登る気にもなれなかった私は、夜、貧血を起こした。
諦めよう!・・・そう思った瞬間楽になれたような気がした。
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なのに、翌日、また山頂に立つ自分を想像する。

8月16日、朝4時起床。
太もも、腰に湿布を貼りつけ身支度する。
6時、イタリア登山クラブのメンバー20名でガーヴィア峠を出発。
氷河の奥に、目指すサン・マッテーオ山が私を見下ろす。
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最初の1時間はアップダウンのとても楽なコース。腰にコルセットをし、用心しながら歩く。
1時間を過ぎたころから、右尻に痛みを感じ始め、それは徐々に強烈な痛みになってくる。
登山用ストックを突き、右足をかばいながら歩く。
スタートしてから2時間後、氷河のふもとに到着。
メンバーはアイゼン、ピッケル、ザイルの用意をを始める。
連れのPに、無理かもしれない、私は引き返したほうがいいかも・・・ともらすと、君次第だ!と冷たく答える。登山クラブの元会長マヌエラに、諦めるつもり、引き返す・・・と言うと、大丈夫よ、一緒に行こう!と励ましてくれる。嬉しい一言・・・
去年、チェヴェダーレ登頂も一緒だった山岳ガイド、リーノを先頭に5人でザイルで結びあう。
クレパスがあちこちに顔を出している氷河を歩き始める。
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さっきまでの痛みが消えた!
氷河は雪が柔らかいところもあるけど、一部は氷そのもので、アイゼンを駆使して前進する。
1時間ほど歩き続けていると、また激痛が戻ってきた。
顔がゆがむ・・・
氷河が少し平らなところで、5分ほど休憩。助かった・・・
ここまで来たら、もう一人で引き返すことはできない・・・
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ピッケルにすがるようにしながら足もとばかりを見て歩き続けた。氷壁を登り、黙々と5時間かけて克服したサン・マッテーオ山に立つ十字架。
マヌエラ、ありがとう!貴女が一緒に行こう、って励ましてくれなかったら、今頃私は峠の山小屋でこの山頂を見上げていただろう。
3週間、なんて辛かったことか。
右尻の痛みに耐えて登ってきたんだ!
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下りは登り以上にテクニックを要する。とりわけ、氷壁を下りるのは勇気がいる。
ガイド・リーノが適切なアドバイスをしてくれるから、私は怖いどころか、やる気満々!
氷壁は50メートルくらいだけど、半分までは前向きでアイゼンをまっすぐ前に向けて下りる。残りの半分は後向きで、ピッケルの先端部分を氷壁に差し込みながら下りる。
これって、凍った滝登りの写真のポーズと同じ~~~!
キャー、私ってカッコイイ!!

下りも4時間近くかかったけど、無事峠に戻る。
明日から、またすごい筋肉痛に襲われるのか・・・という不安に駆られるけど、サン・マッテーオに登ったっていう事実はずうっと残るんだもの。

*その後、3日経っても疲れも筋肉痛も出ない私・・・どうなっちゃってうの?
サン・マッテーオ山に呪われてたのかな???

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2009/08/20(木) 03:12:48|
  2. イタリアでスポーツ
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北海道の旅その9(最終日)

何年も前から夢見ていたレンタカーでまわる北海道の旅も今日が最後・・・
北海道には、小学生の時の家族旅行から始まり、毎年11月にスキーの目的で1カ月ぐらいいたことが数回、千歳の10キロマラソンに出るために・・・と何度も足を運んだけど、初夏に温泉とグルメの旅、という贅沢は初めてだった。
Pが今回の旅行で一番気に行った温泉・三香温泉に別れを告げ、千歳空港を目指す。
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牧場でジェラートを食べ(絶対イタリアのジェラートより美味しい!)、北海道の形をしていると言われるペンケトウ湖とパンケトウ湖(舌をかみそうな名前・・・)の写真を撮った後、阿寒湖の脇を通り(観光地化しすぎてるから、素通り)、オンネトー湖へ。ちょっと散歩、、、のつもりが一周したら1時間半ほどかかってしまったけど、コバルトブルーの部分と、鉄分で赤くなっている部分があり美しい、そして神秘的な湖である。背後の阿寒富士も美しい。
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途中からダートコースになるせいか、観光バスに会わないのもうれしい。
無事、レンタカーを返却し、千歳空港へ。
母とPは機内で食べるから、とサンドイッチを購入、私はまだ飽きずに、北海道の味、佐藤水産の鮭イクラ丼を購入。

Pに、また今回と同じ宿に泊まって、同じコースを旅する気になる?って聞いたら、チェルト(もちろん)とイタリア語で返事が返ってきた。私もよ!
9日間、本当に楽しかった。料理が美味しかったこと、出合った皆に親切にしてもらったこと、ヒグマを見れたこと、マスの滝上り、温泉、、、、、チャオ、ホッカイドウ!!!
  1. 2009/08/01(土) 06:13:11|
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