イタリアより食とワインと山の魅力を

イタリアのワイン・チーズ、そして食生活情報

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

パルマの生ハム工場・ガッローニ

今日は、ワイン抜きで、パルマの生ハムのお話。

IMG_1464.jpg IMG_1429.jpg


とは言っても、生ハムの説明ではないのです。
ガッローニという伝統的な方法で今でも生ハムづくりを続けている老舗のメーカーの物語。

IMG_1398.jpg IMG_1526.jpg
                                                       <フォト:Il Parmense.net>

実は、2016年の7月に大火事によって、工場の大半が延焼してしまいました。
火事は昼過ぎに起きました。幸い昼休みだったので、死者や怪我人は出ませんでしたが、85000本の生ハムが焼けてしまったのです。何しろ、パルマで3本の指に入るくらいの大火事。損失2000万ユーロ。

25キロ離れたパルマの町からも火が見え、夕刻には、ガッローニは倒産システムた、との噂が。
その日から2年も経たない5月末日、ガッローニ一族が新工場の扉を開け、私たちを迎え入れてくれました。
火事が起きた翌日から、ライバルでもあるはずの約150社のパルマの生ハム工場が、残った生ハムを預かり、彼らたちの工場に従業員たちを受け入れてくれたそうです。
火事の2日後に、現社長であるカルロ・ガッローニは、町の広場(オフィスも燃えてしまったので)に従業員を全員集め、”あなたたちの誰も解雇しない、自宅待機と言うこともないから心配しないでほしい。”と言いました。

新しくなった工場の中庭は、コンテンポラリー・アートの展示場としても使われているのです。
現代アート?? 

IMG_1428.jpg  IMG_1443.jpg


よく見れば、それは焼け焦げた工場内のいろいろな装置。芸術家クラウディオ・ベルナルディ氏の発想です。

そして、屋上は、ランギラーノの丘陵地帯を一望できるお洒落な庭園、会議場、キッチン。
池もあります。それはあの火事での放水の悲しい光景を忘れないために。

IMG_1448.jpg


プレゼンテーションで放映された動画、ぜひご覧ください。
galloni

ガッローニ一族の、この2年間を思うと、涙無くして見ることはできませんでした。
どんな時でも、希望を失ってはいけない、と。。。
ありがとう、ガッローニ。
スポンサーサイト
  1. 2018/06/15(金) 06:41:55|
  2. イタリアの食
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

Vinitaly セミナー

今年で52回目を迎えるヴィーニタリー。今回は好天に恵まれ、充実した3日間であった。
    IMG_0897.jpg

やはり私の足が向いてしまうのは、シチリア。
まずは、シチリアの離れ島であるリーパリ島にある唯一のワイナリー・Tenuta di Castellaroのセミナー。
数年ほど前にリーパリ島に数日滞在したのにもかかわらず、生き損ねたワイナリー。
オーナーはベルガモの実業家。さすが、実業家…バカンスで滞在している間に、この島でワインを作ろうと思いついたそうである。
イタリアワインに詳しい人なら、マルヴァジーア・デッレ・リーパリというデザートワインを知っているかもしれないけど、ドライなワインがここの売り。
標高350mのところに造られたワイナリーは、地上に造らず、地面を洞窟のように掘って造り上げたおかげで、外からは建物は全く見えないという景観を尊重した造り。セミナーには、建築にかかわった建築家も参加。
 
                    IMG_0902.jpg

柱は、実は掘らずに残した部分で、何前年もの地層を見ることができる。

46-4d37746f4e.jpg
46-4d37746f4e.jpg 47-561efd18a8.jpg 写真提供:建築家Alessandro Dalpiaz

IMG_0901.jpg

Bianco Pomice 2017 (マルヴァジーア・デッレ・リーパリ60%、カリカンテ40%:バリック使用)
ミネラル香りにあふれる白。私のお気に入り。pomiceとは軽石のことで、この島は昔、軽石の産地として知られていた。もちろん、今でも軽石がたくさん採れる。アロマにあふれ、ちょっと甘い香りが印象的。

Nero Ossidiana 2013(コリント・ネーロ60%、ネーロ・ダーヴォラ40%:スチールタンク)
ジャム、土の香り、スモーク、ヨード。エレガントで魅力的なタンニン。

Malvasia delle Lipari 2015 (マルヴァジーア・デッレ・リーパリ95%、コリント5%)
年間生産量は5000本。9月下旬に収穫。砂糖漬けジンジャー、サフラン、ミネラル香、アプリコット、塩味ビターアーモンド。すばらしい!!
IMG_0903.jpg

もう一度リーパリ島を訪れたくなった。。。
  1. 2018/04/20(金) 01:02:55|
  2. イタリアのワイン
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

バローロとバルバレスコの試飲会

こんな贅沢な試飲会。。。バローロとバルバレスコの生産者が120社以上勢ぞろい!

           IMG_0842.jpg

それだけでもすごいのに、会場が、、、なんと世界遺産として登録されているカリニャーノ宮殿。
トリノの町の中心地だから、ミラノ在住の私にとっても行きやすい。

17世紀にバロック様式で造られたサボイア王家が住んでいた宮殿なのだ。

            IMG_0852.jpg

今回の新発見は、バルバレスコを造るCa del Baio。試飲したのはVallegrandeとAsili。ビンテージはどちらも2015。
      IMG_0844.jpg

やはりバルバレスコだけど、PaitinのSerraboellaもよかった。こちらもビンテージは2015。
   
       IMG_0849.jpg

バローロは、大半の生産者が2014年を出していた。残念ながら2014年は、夏、雨が結構降り涼しかったので、良いビンテージとは言えない。期待薄で行ったのだけど、どうして、どうしてなかなかの出来であった。
もちろん、ある程度目星はつけていったのだけど、20種類ぐらい試飲した時点で、どれもこれも甲乙つけがたい、美味しいわ~っと思ってグラス片手に会場を歩いていると、すごい人だかり。。。。
Domenico Clerico! 昨年長い闘病の末、亡くなってしまったドメニコ。
彼のBarolo2014を口に入れて、声を失った。。。今日、今まで飲んできたのはすべて美味しかったけど、これは別物なのだ。
甘いタンニン、ジャム、今すぐ飲んでも十分楽しめる。ワインラバーの心をしっかりつかんでいる!
Pajana2013、Ciabot Mentin2013。。。。そして、Percristina2008。2013はグッドビンテージだけど、2008は超グッドビンテージなのだ。

       IMG_0847.jpg

バリック香が強すぎて、あまり好きでなかったLa Spinetta。。。醸造方法を変えたんだろうな。。。これもClericoと肩を並べる逸品だった。

       IMG_0848.jpg

やはり有名になるには、理由があると納得。

ビオブームのせいだろうか。。。。たくさん試飲した割には、酔いが回らなかったような気がする。。。
とは言っても、会場出口での演奏会の写真を撮って、家に帰って見たらぶれてた。。。酔ってたのかなぁ?
                IMG_0851_20180412045739b93.jpg





       
  1. 2018/04/12(木) 04:55:58|
  2. イタリアのワイン
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

バルベラ

ピエモンテ州の代表的な品種・バルベラ。
バルベラがこれだけたくさん栽培されているのには理由がある。
生産量が気候にあまり左右されず一定であること。
皮が薄いので、ブドウから、たくさんのモストが手にできる。
濃い色の、アルコール度数が高いワインができる。
酸度が高いので、保存がしやすい。
冬の寒さ、夏の暑さ、干ばつへの耐性が高い。
たくさん房がつく。
IMG_0736.jpg

上述したメリットは、現在のワイン造りには、重要視されていないことの方が多いけれど、昔は限られた畑からたくさんのワインを造らなければいけなかったので、バルベラは人気があった。
IMG_0735.jpg

今日の試飲会では、数多くのバルベラを試飲した。
一言でいえば、バルベラは飲みやすいワイン。程よい酸度、タンニンもそれほど強くない。
2014年は、難しい年だった。
まるで、ランブルスコか?と疑いたくなるような、濃い色のバルベラが多かったのも印象的。
そして、バルベラといえども、そこにタンニンの存在を感じるのは、やはりピエモンテのワインだ、と一人納得した夕べであった。
IMG_0734.jpg



  1. 2018/03/23(金) 07:52:48|
  2. イタリアのワイン
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

メルロー

先日知った衝撃的なこと
メルローという有名なブドウの名前はどこからきたのか知っていますか?
和名はクロウタドリ(ツグミの一種)でイタリア語ではメルロと呼ばれる鳥が、このブドウの実が大好きだから、なんだそうです!
この鳥は、真っ黒で、春先きに高いところに止まって、よくピーチクパーチクおしゃべりします。まさに、黒歌鳥!

VNCVHJFH406.jpg
写真・lastampa.itより

余談ですが、ミラノでは、1月の月末の最後の3日間をメルロの日と呼びます。それは、ある年、とても寒くて、その時までは白かったメルロが、寒さに耐えかねて煙突に潜り込みました。寒さが和らいで煙突から出てきたメルロは真っ黒になっていたから、、、という言い伝えからだそうです。
土着品種が好きな私ですが、これを知ってから、メルローに愛着が。。。(笑)

uva_merlot.jpg
  1. 2018/03/22(木) 19:49:34|
  2. イタリアのワイン
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。